非対立の技術としての「譲りの柔道」
YAWARIZEは、相手を力で押し返したり、ねじ伏せたりするための柔道ではありません。
勝つ・負ける、押す・押される、支配する・抵抗するという関係に入る前に、身体と位置を整える。
そのための身体技術として、私たちはYAWARIZEを「譲りの柔道」と呼んでいます。
なぜ「譲りの柔道」と呼ぶのか

YAWARIZEを「譲りの柔道」と呼ぶのは、嘉納治五郎師範が、柔道の「柔」を「柔らかい」もしくは「譲る」ことと説明しているからです。
ここでいう「譲り」は、ただ相手に従うことでも、我慢することでもありません。
相手の力に力で対抗せず、自分の立つ位置、相手との距離、動き出すタイミングを整えることで、押す・押される、勝つ・負けるという関係に入らないための技術です。
YAWARIZEでは、この「譲り」を、争いを生まない身体の使い方として探求しています。
※出典:講道館HP「柔道の教育的価値」 嘉納治五郎師範「柔道を教育に役立てることについて」
ぶつからないとは、争いの形に入らないこと

YAWARIZEでいう「ぶつからない」とは、単に身体が接触しないことではありません。
力と力をぶつけ合う前に、相手との位置、距離、タイミングを整えることで、対立の形そのものに入らないことを意味します。
相手を押し返すのではなく、ねじ伏せるのでもなく、勝ち負けの関係に入る前に身体を整える。
そこに、YAWARIZEが考える「非対立の技術」があります。
遊び稽古で身体に落とし込む

この感覚は、言葉だけで理解するものではありません。
YAWARIZEでは、キャッチボール、二人三脚、バトンパスなど、日常に近い遊び稽古を通して、ぶつからない身体の使い方を確かめていきます。
一見すると柔道とは関係がないように見える動きの中に、相手との距離、受け渡し、タイミング、力みの有無がはっきり表れます。
その小さな感覚を丁寧に見ていくことで、力に頼らず、相手と対立しない動き方を身につけていきます。
目指しているもの

YAWARIZEが目指しているのは、相手を支配する強さではありません。
相手と自分の間に争いの形を作らず、それでも必要な動きが自然に生まれる状態です。
柔道を、勝敗のためだけの技術としてではなく、人と向き合うときの身体の使い方として探求する。
それが、YAWARIZEの技術理念です。
主宰者

柔道ニキ
講道館柔道2段
自己紹介
私は4歳から祖父の道場で柔道を始めました。
道場には、体格も性格も、運動の得意不得意も異なる子どもたちが集まっていました。
その中で、私がずっと考えていたことがあります。
どうすれば、相手を傷つけずに柔道ができるのか。
柔道は、相手と向き合い、組み合い、身体を動かす武道です。
だからこそ、力で押す、無理に投げる、相手をねじ伏せるという形になれば、身体だけでなく、心まで傷つけてしまうことがあります。
相手を傷つけずに、技として成り立たせるにはどうすればいいのか。
その問いを追い続ける中で見えてきたのが、力でぶつかる前に、身体の位置、距離、タイミングを整えることでした。
押す・押される。
勝つ・負ける。
支配する・抵抗する。
その関係に入る前に、身体と心を整える。
そこから生まれる動きを、私は「譲りの柔道」として研究してきました。
YAWARIZEは、その探求から生まれた、非対立の技術です。
稽古では、相手を試すのではなく、身体と関係の変化を丁寧に確かめていきます。
キャッチボール、二人三脚、バトンパスなどの遊び稽古を通して、力に頼らず、相手とぶつからない身体の使い方を探求します。
武道経験の有無や運動能力は問いません。
身体が硬い方、運動が得意ではない方でも参加できます。
大切なのは、強く見せることではなく、無理なく動ける感覚を取り戻すことです。
YAWARIZEでは、誰かを傷つけるためではなく、誰かと関わるための柔道を探求しています。
初めて参加される方へ
ここでは、相手を試すのではなく、自分の身体がどこで力むのか、相手とどこでぶつかるのかを丁寧に確かめていきます。
稽古では、キャッチボール、二人三脚、バトンパスなど、日常に近い動きから始めます。
身体が硬くても、運動が得意でなくても問題ありません。
むしろ、力で頑張ろうとしない方ほど、変化に気づきやすいことがあります。
特別な技を覚える前に、まずは身体の余計な力みをほどき、相手と無理なく動ける感覚を育てていきます。
YAWARIZEは、相手と争いの形に入らず、それでも自然に動ける身体を探求する場です。
安心して、自分の身体の感覚を確かめに来てください。
